「口の端が切れて痛い」「食事や会話のたびにしみる」そんな症状はありませんか?それは“口角炎”かもしれません。口角炎は、口の両端(口角)に炎症が起こり、ひび割れやただれ、出血などを伴う身近なトラブルです。一度できると治りにくく、繰り返しやすいのが特徴です。今回は、口角炎の原因や予防法、治療についてわかりやすくご紹介します。
口角炎の主な原因
口角炎の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。
まず多いのが「乾燥」です。唇や口角は皮膚が薄く、乾燥しやすいため、冬場やエアコンの効いた室内では特に注意が必要です。乾燥した状態で口を大きく開けると、皮膚が裂けやすくなります。
次に「栄養不足」。特にビタミンB群(ビタミンB2・B6など)が不足すると、皮膚や粘膜の健康が保たれず、口角炎が起こりやすくなります。忙しくて食生活が乱れている方は要注意です。
また、「唾液の影響」も見逃せません。口角に唾液がたまりやすい状態が続くと、皮膚がふやけて弱くなり、細菌やカビ(カンジダ菌など)が繁殖しやすくなります。特に、入れ歯を使用している方や、お口が乾きやすい方はリスクが高くなります。
さらに、「噛み合わせ」や「口の形」も関係します。口角にシワができやすい方は、そこに汚れや唾液がたまりやすく、炎症の原因になります。
口角炎の症状
・口の端が切れる、ひび割れる
・赤くただれる
・出血やかさぶたができる
・口を開けると痛い、しみる
軽い症状でも放置すると悪化し、治りにくくなるため、早めのケアが大切です。
口角炎の予防方法
日常生活の中でできる予防がとても重要です。
まずは「保湿」。リップクリームやワセリンなどで唇と口角をしっかり保護しましょう。特に寝る前のケアがおすすめです。
次に「栄養バランスの見直し」。ビタミンB群を多く含む食品(レバー、卵、乳製品、納豆など)を意識して摂ることが大切です。
そして「口周りを清潔に保つ」こと。食後は口元を優しく拭き、唾液や汚れを残さないようにしましょう。
また、無意識に唇をなめるクセがある方は要注意です。一時的に潤ったように感じますが、逆に乾燥を悪化させてしまいます。
治療について
軽い口角炎であれば、市販の軟膏や保湿で改善することもあります。しかし、なかなか治らない場合や繰り返す場合は、細菌やカビの感染が関係している可能性があります。その場合は、抗菌薬や抗真菌薬が必要になることもあります。
また、噛み合わせや入れ歯が原因の場合は、歯科医院での調整が重要です。原因に合わせた治療を行うことで、再発を防ぐことができます。
最後に
口角炎は小さなトラブルに思えますが、日常生活のストレスになることも多い症状です。繰り返す場合は体からのサインかもしれません。生活習慣を見直しつつ、気になる症状があれば早めに歯科医院や医療機関に相談しましょう。
お口の健康は全身の健康にもつながります。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
監修歯科医師 土井幹夫
香里園レジデンス歯科・矯正歯科
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