All-on-4（オール・オン・フォー）とは？
All-on-4（オール・オン・フォー）は、歯がすべて抜けてしまった方や、総入れ歯に悩んでいる方のためのインプラント治療法です。従来のインプラントでは1本ずつ埋め込む方法が一般的でしたが、All-on-4では片顎につき4本のインプラントを埋入し、その上に人工の歯を固定します。この方法により、少ない本数のインプラントで、しっかりと固定された自然な見た目と噛み心地を実現できます。

主な特徴とメリット

• 手術が1日で完了
　All-on-4は、インプラントの埋入と仮歯の装着を同日に行う「即日荷重」が可能です。そのため、手術当日から食事や会話ができ、患者さんの生活への影響を最小限に抑えることができます。

• 骨移植の必要が少ない
　奥歯の部分は骨が薄くなっていることが多いですが、All-on-4ではインプラントを斜めに埋入する技術を使うことで、骨が少ない部位でもしっかりと固定できます。そのため、骨移植が必要になるケースが従来よりも少なくなります。

• 費用や治療期間の負担が軽減
　従来の方法では10本以上のインプラントが必要な場合もありますが、All-on-4では基本的に4本で済むため、治療費や通院回数を抑えることができます。
とはいえ、インプラント治療は自費治療になるので費用はそれなりにかかります。

• 自然な見た目と快適さ
　取り外しの入れ歯と比べて、しっかりと固定されているため、ズレたり外れたりする心配がありません。見た目も自然で、発音や咀嚼機能も大きく改善されます。

こんな方におすすめです
• 総入れ歯が合わなくて困っている方
• 多くの歯が抜けてしまい、噛む力が弱くなった方
• できるだけ短期間で機能的かつ自然な歯を取り戻したい方
• 骨の量が少なく、通常のインプラントが難しいと言われた方

注意点とリスク
All-on-4も外科的な処置を伴うため、術後には腫れや痛みが出ることがあります。また、全身の健康状態によっては治療が難しい場合もあるため、事前のカウンセリングと精密検査が重要です。長期間快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスと正しい口腔ケアが必要です。