【上唇小帯が長いと言われたら?】赤ちゃんによくある特徴と治療が必要なケース|香里園レジデンス歯科・矯正歯科|枚方・寝屋川の歯医者

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【上唇小帯が長いと言われたら?】赤ちゃんによくある特徴と治療が必要なケース

先日、11か月になる息子のお口の中を見ていると、「上唇小帯(じょうしんしょうたい)が長いな」と気になりました。上唇小帯とは、上唇の裏側と歯ぐきをつないでいる細いスジのことです。


赤ちゃんの歯磨きをしていると、この部分に歯ブラシが当たって嫌がったり、健診で「上唇小帯が長いですね」と言われたりして、不安になった経験がある保護者の方も多いのではないでしょうか。


実は、赤ちゃんの上唇小帯はもともと太く長いことが多く、成長とともに少しずつ位置が上がり、目立たなくなっていくケースがほとんどです。そのため、「長い=すぐに治療が必要」というわけではありません。


上唇小帯が長いことで起こること

とはいえ、上唇小帯の状態によっては注意が必要な場合もあります。


① 授乳がしにくい

上唇が十分にめくれないことで、おっぱいや哺乳瓶をうまくくわえられず、飲みにくくなることがあります。また、お母さんの乳首に痛みが出る原因になることもあります。ただし、授乳の問題は抱き方や吸わせ方など他の要因も多いため、小帯だけが原因とは限りません。


② 歯磨きを嫌がる

上唇小帯はとても敏感な部分です。歯ブラシが直接当たると痛みを感じやすく、歯磨きを嫌がる原因になります。

特に上の前歯が生え始める頃はよく見られます。歯磨きの際は、人差し指で上唇を優しく持ち上げ、小帯を指でガードしながら磨くと痛みを軽減できます。


③ むし歯になりやすい

歯磨きを嫌がることで前歯に汚れが残りやすくなり、初期むし歯や歯肉炎につながることがあります。

乳歯の前歯は一度むし歯になると進行が早いため、仕上げ磨きの工夫と定期的な歯科受診が大切です。


④ 将来的に前歯のすき間が残ることがある

通常は永久歯への生え替わりと顎の成長に伴って改善することが多いですが、小帯が太く前歯の間まで入り込んでいる場合には、前歯のすき間(正中離開)が閉じにくくなることがあります。



治療は必要?

多くの保護者の方が気になるのが「切った方がいいのでしょうか?」ということです。


結論からいうと、症状がなければ経過観察になることがほとんどです。


上唇小帯は成長とともに自然に変化する組織なので、乳児期にすぐ切除するケースは多くありません。授乳障害や繰り返す外傷、永久歯が生えてきても前歯のすき間の原因になっている場合などに、小児歯科や口腔外科で小帯切除術を検討することがあります。処置は短時間で終わることが多いですが、必要性はお子さん一人ひとり異なります。



心配しすぎず、まずは相談を

息子も11か月になり、上唇小帯の長さが気になっていましたが、歯科医師からは「今の時期なら様子を見て大丈夫でしょう」と説明を受け、安心しました。


インターネットを見ると「すぐ切った方がいい」という情報もありますが、実際には経過観察で問題なく成長するお子さんもたくさんいます。


大切なのは、「長いから切る」のではなく、お子さんのお口の状態や困っている症状を総合的に判断することです。


「歯磨きをとても嫌がる」「授乳がうまくできない」「健診で指摘された」など気になることがあれば、一人で悩まず小児歯科へご相談ください。お子さんの成長に合わせて、今必要な対応を一緒に考えていきましょう。


監修歯科医師 土井幹夫
香里園レジデンス歯科・矯正歯科