歯磨き粉の種類と選び方~年齢やお口の状態に合わせて、正しく使いましょう~|香里園レジデンス歯科・矯正歯科|枚方・寝屋川の歯医者

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歯磨き粉の種類と選び方~年齢やお口の状態に合わせて、正しく使いましょう~

毎日の歯みがきに欠かせない「歯磨き粉」。ドラッグストアに行くと種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、歯磨き粉の主な種類や特徴、年齢・お口の状態に合わせた選び方、そして気を付けたいポイントについてご紹介します。

歯磨き粉の主な種類と特徴

歯磨き粉は、目的によっていくつかのタイプに分かれています。

むし歯予防タイプ
 フッ素(フッ化物)が配合され、歯の表面を強くしてむし歯菌の酸から歯を守ります。最も基本となるタイプで、子どもから大人まで使えます。

歯周病予防タイプ
 殺菌成分(IPMPやCPCなど)や抗炎症成分(トラネキサム酸など)が含まれ、歯ぐきの腫れや出血を防ぐ効果があります。歯ぐきから血が出る、口臭が気になる方におすすめです。

知覚過敏ケアタイプ
 冷たいものがしみるときは、知覚過敏予防歯磨き粉を。神経への刺激をブロックする成分(硝酸カリウムなど)が配合されています。

ホワイトニングタイプ
 ステイン(着色汚れ)を落とす清掃剤や、コーティング成分を含むタイプ。強すぎる研磨剤入りのものは歯を傷つける恐れもあるため注意が必要です。

口臭予防タイプ
 殺菌成分に加え、消臭成分やメントールなどが配合され、すっきりした使い心地が特徴です。

年齢やお口の状態に合わせた選び方

子どもには「年齢に合ったフッ素濃度」
 子どもの歯はやわらかく、むし歯になりやすいのでフッ素入り歯磨き粉が効果的です。
 ただし、年齢により適したフッ素濃度が異なります。

 ・0~5歳:500ppm以下(うがいが上手にできない時期は米粒大の量)
 ・6歳以上:1,500ppm程度(うがいができるようになったら)



大人は「目的に合わせて」使い分けを
 歯ぐきが下がってきた方は歯周病予防タイプ、冷たいものがしみる方は知覚過敏ケアを。
 食事や喫煙で着色が気になる方はホワイトニングタイプを取り入れるなど、目的に合わせて選びましょう。

シニアの方には「低発泡・低刺激タイプ」
 唾液が減りやすい年代では、刺激の少ないジェルタイプや保湿成分入りの歯磨き粉が適しています。

■ 歯磨き粉を使うときに気を付けたいこと

量は適切に
 多くつけすぎると泡立ちすぎて短時間でみがいた気になってしまいます。大人は1~2cm程度で十分です。

みがいた後の「うがい」は軽めに
 何度もうがいをすると、せっかくのフッ素が流れてしまいます。水を少なめにして1~2回のうがいでOKです。

刺激が強いと感じたら使用を中止
 知覚過敏タイプやホワイトニングタイプは人によって刺激が強いこともあります。違和感がある場合は使用をやめ、歯科医院に相談しましょう。

自分に合った歯磨き粉を選ぶために

歯磨き粉は「誰にでも同じものが合う」わけではありません。年齢やお口の状態、生活習慣によっておすすめは変わります。
もしどのタイプを選べばよいか迷う場合は、診察の際に相談してください。当院では、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた歯磨き粉の提案を行っています。

毎日の歯みがきを、より効果的にするために。
ぜひ、ご自身にぴったりの歯磨き粉を見つけてみてくださいね。