入れ歯を清潔に保つために ~正しいお手入れで快適な毎日を~|香里園レジデンス歯科・矯正歯科|枚方・寝屋川の歯医者

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入れ歯を清潔に保つために ~正しいお手入れで快適な毎日を~

こんにちは。今回は「入れ歯のお手入れ」についてのお話です。
入れ歯を使っている方の中には、「とりあえず水で洗っているけどこれでいいのかな?」「夜もそのままつけっぱなし…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
入れ歯は、毎日使うものだからこそ、正しい清掃方法や管理がとても大切です。長く快適に使い続けるために、入れ歯の取り扱いについて分かりやすくご紹介します。


◆毎日の清掃が基本です
入れ歯は、食べ物のカスや細菌が付きやすく、きちんと清掃しないと口臭や歯ぐきの炎症、カビ(カンジダ)などの原因になることがあります。そのため、毎日のお手入れがとても大切です。


【基本の清掃方法】

• 入れ歯は外してから洗いましょう
 お口に装着したままでは、細かい部分の汚れが取れません。必ず外してから洗ってください。

• 流水でざっと汚れを流す
 まずは水道の水で表面の汚れを軽く洗い流します。

• 入れ歯専用ブラシで磨く
 歯ブラシではなく、入れ歯用のブラシを使って磨くのがポイントです。
 入れ歯用のブラシにはバネのところを磨く小さいブラシと歯や歯茎の部分を磨く大きいブラシの両方が植毛されているのが特徴です。



 歯みがき粉には研磨剤が入っているものが多く、入れ歯を傷つけることがあるため、水洗いしましょう。
 泡立てて洗いたいときは洗浄フォームもおすすめです。



• 汚れが気になるときは入れ歯洗浄剤を使う
 毎日洗っていても落としきれない汚れや着色を落とすために、週に1回(毎日してもいい)洗浄剤に漬けて洗浄もおすすめです。




◆夜は外して休ませましょう
入れ歯をずっとつけたままにしていると、歯ぐきが休めず、血行が悪くなって炎症や痛みの原因になることがあります。
夜寝るときは入れ歯を外して保管するのがおすすめです。
外した入れ歯は、そのまま乾燥させてはいけません。変形やひび割れの原因になりますので、コップなどに水を入れて浸けておきましょう。市販の入れ歯洗浄剤を使用すると、さらに清潔に保つことができます。


◆やってはいけないお手入れ
入れ歯を傷つけたり、体に害を与えるような取り扱いには注意が必要です。
• 熱湯につける:高温で変形してしまうことがあります。
• 歯みがき粉を使う:研磨剤で入れ歯が傷つき、汚れが付きやすくなります。
• 漂白剤や台所用洗剤を使う:成分が強すぎて、口の中に入れるには危険です。
必ず、入れ歯専用の洗浄剤やブラシを使用するようにしましょう。


◆定期的な歯科医院でのチェックも大切です
入れ歯は、使っているうちに少しずつ合わなくなってくることがあります。
「最近なんだか噛みにくい」「あたる部分が痛い」などの違和感を感じたら、無理せずご相談ください。

また、家庭でのケアでは落としきれない「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の膜が入れ歯に付着することがあります。これは歯科医院での専用クリーニングでしっかり落とすことができます。定期的な検診とあわせて、お手入れの見直しをしていきましょう。


◆まとめ
入れ歯は、正しく清掃・管理すれば、清潔に快適に使い続けることができます。
特別なことではなく、毎日のちょっとした手間と、正しい知識が大切です。お口の健康を守り、入れ歯との生活をより快適にしていくために、ぜひ今日から実践してみてくださいね。
当院では、入れ歯のメンテナンスや使い方のご相談も随時承っております。わからないことがあれば、どうぞお気軽にお声かけください。