お口のフレイル「オーラルフレイル」について|香里園レジデンス歯科・矯正歯科|枚方・寝屋川の歯医者

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お口のフレイル「オーラルフレイル」について

 

みなさんは「オーラルフレイル」という言葉をご存じでしょうか?
フレイルとは、年齢とともに心や体の元気が少しずつ衰えていく状態をいいます。その中でも、お口の機能が弱ってきているサインを「オーラルフレイル」と呼びます。

「まだ歯もあるし、ちゃんと食べられているから大丈夫」と思っていても、実は気づかないうちに少しずつ始まっていることも多いんです。



こんなこと、思い当たりませんか?

  • 食事中にむせやすくなった

  • 硬いものが噛みにくくなった

  • 「さしすせそ」が言いにくい

  • お口の乾きを感じやすい

  • 人と話す機会が減った

これらはオーラルフレイルのサインかもしれません。
「年のせいかな」と放っておくと、噛む力や飲み込む力がさらに弱くなり、栄養が偏ったり、誤嚥性肺炎のリスクが高まることもあります。



お口の健康は全身の健康につながります

お口は「食べる・話す・笑う」といった生活の楽しみを支えています。
ところが噛む力や飲み込む力が落ちてしまうと、

  1. 噛みにくい → やわらかい物ばかり食べる

  2. 栄養が偏る → 体力や筋力が低下

  3. 転倒や寝たきりのリスクが増える

という悪循環に入ってしまうことも…。
だからこそ、オーラルフレイルを早めに予防することがとても大切なんです。



今日からできる簡単な予防法

特別なことを始めなくても、毎日のちょっとした習慣でオーラルフレイルは防げます。

① よく噛んで食べる

一口30回を目安に。唾液がしっかり出て消化も助けてくれます。

② お口の体操

「あ・い・う・べー」と声を出しながら大きく口を動かす「あいうべ体操」がおすすめです。テレビを見ながらでもできますよ。

③ お口を清潔に

歯みがきはもちろん、舌や入れ歯もきれいにしましょう。細菌を減らすことで全身の病気予防にもつながります。

④ 定期検診

自分では気づかない変化も、歯科でのチェックなら早めに見つけられます。噛み合わせや入れ歯の調整も含め、定期的な受診をおすすめします。



さいごに

オーラルフレイルは「まだ大丈夫」と思っている時期から少しずつ始まっています。
むせる、噛みにくい、話しにくいといった小さな変化を見逃さず、早めにケアすることが、いつまでも元気に食べて、笑って、会話を楽しむための秘訣です。

私たちも、みなさんのお口と体の健康を一緒に守っていきたいと思っています。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。