お口と舌を元気に!「パタカラ体操」で健康寿命を延ばしましょう|香里園レジデンス歯科・矯正歯科|枚方・寝屋川の歯医者

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お口と舌を元気に!「パタカラ体操」で健康寿命を延ばしましょう

みなさんは「パタカラ体操」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、口や舌の筋肉を鍛えるための簡単なトレーニングで、特別な道具も必要なく、誰でも気軽に始められる健康法です。歯科医院や介護施設などでも推奨されており、食べる・話す・飲み込むといった大切な機能を維持するために役立ちます。


パタカラ体操とは?

「パタカラ」という名前は、発音するときに使う4つの音からきています。

  • :唇をしっかり閉じて開く動き(口輪筋を鍛える)

  • :舌先を上あごの前歯の裏につける動き(舌の先端の筋力アップ)

  • :舌の奥を持ち上げる動き(舌根部を鍛える)

  • :舌を大きく動かす動き(舌全体の柔軟性アップ)

この4音をはっきり、リズミカルに繰り返すだけで、お口のまわりや舌の筋肉が鍛えられ、食事や会話がスムーズになります。


どうして必要なの?

加齢や生活習慣の影響で、お口や舌の筋肉は少しずつ衰えていきます。すると…

  • 食べ物をうまく噛めない

  • 飲み込みがスムーズにできない(誤嚥のリスクが上がる)

  • 言葉がはっきり発音できない

  • よだれが出やすくなる

  • 口呼吸になりやすい

こうした症状は、日常生活の質を下げるだけでなく、肺炎や栄養不良などの健康トラブルにつながることもあります。パタカラ体操は、この「口腔機能低下」を予防・改善するための効果的な方法です。


やり方

  1. 姿勢を正す
    椅子に座り、背筋を伸ばします。

  2. 4つの音を順番に発音
    「パ・タ・カ・ラ」とはっきり発音します。
    ポイントは、大きく・ゆっくり・はっきり

  3. 繰り返し
    1セット5回を目安に、1日3セット程度行いましょう。

  4. 声を出せない場合
    声を出さずに口や舌だけを動かしても効果があります。


効果を高めるコツ

  • 鏡を見ながら行うと、口や舌の動きを意識しやすくなります。

  • 噛む力や飲み込みに不安がある方は、無理のない範囲で始めましょう。

  • 早口言葉のようにスピードを上げると、脳トレにもなります。


パタカラ体操で期待できる効果

  • 嚥下機能(飲み込み)向上

  • 発音の明瞭化

  • 唾液分泌の促進(ドライマウス予防)

  • 口呼吸から鼻呼吸への改善

  • 認知症予防の一助(脳への刺激が増えるため)


まとめ

パタカラ体操は、毎日わずか数分でできる、とてもシンプルで効果的なお口の健康習慣です。続けることで、将来の食事や会話のしやすさが変わってきます。

食べること、話すこと、笑うことは人生の大きな楽しみ。今日からぜひ「パ・タ・カ・ラ」と声に出して、口と舌の筋トレを始めてみましょう。

当院では患者さんに直接指導を行っておりますので、気になる方はぜひお声がけくださいね。